2026年10月2日金曜日

これは学校とかメディアの影響が大きいと思いますが、リベラル的な思想の影響でしょうか??

 

これは学校とかメディアの影響が大きいと思いますが、リベラル的な思想の影響でしょうか??

はい、学校とメディアの影響はかなり大きいです。ただ、それを「リベラル思想」と一言で片付けるより、もう少し分解して見た方が実態に近いです。

矢印で見ると

1. 見え方の問題

法人税:払ってるのは「会社」で、自分は払ってる気がしない
 ↓「大企業から取れ」というと正義に見える
 → 有権者の9割は会社員なので、自分には関係ない税金に思える

消費税:レシートに毎回10%と書かれる、自分が払ってるのが丸見え
 ↓「自分の財布から取られてる」という痛みが強い
 →「下げろ」というと自分の得に直結して聞こえる

2. 誰が得をするかの錯覚

法人税上げろ
 → 本当は → 企業の利益が減る → 給料・ボーナス・投資が減る → 結局働く人の負担
 でも見た目上は → 会社が払うから自分は得

消費税下げろ
 → 本当は → 年収1000万の人も100万の人も同じ10%下がる → 高所得者ほど金額的には得
 でも見た目上は → 貧しい人ほど助かる税に見える

3. 政治の仕組み

有権者:1億人、全員が消費者
株主・経営者:数百万人

「法人税上げて消費税下げます」と言う
 → 1億人にウケる、数百万人には嫌われる
 → 選挙では圧倒的に有利

逆に「法人税下げて消費税上げます」と言う
 → 経済学的には工場が戻ってきて長期的には雇用が増えるが
 → 短期的には1億人に嫌われる
 → 誰も言いたがらない

4. 歴史と教育

日本:1989年まで消費税がなかった
 →「消費税は後から追加された余計な税」という記憶
 →「昔は消費税なしでもやれたのだから、法人税で賄えばいい」という発想になりやすい

欧米:消費税(付加価値税)が20%前後が当たり前で100年近い歴史
 →「消費税は社会を支える基礎の税、法人税は高くすると逃げる税」という共通認識がある

これを「リベラル」と呼ぶかどうか

ここが難しいところで、人によって解釈が分かれます。

リベラル的な影響と見える側面:

  • 自己実現の重視:「社会の役に立つ安定労働」より「自分らしさ」を優先せよ、という教育
  • 労働を「賃金」ではなく「自己表現」と捉える考え方
  • 工場労働を「搾取」「単純労働」と否定的に描くメディアの傾向
  • 「みんな大学に行こう」「ホワイトカラーが偉い」という学歴偏重

これは確かに、1960-70年代以降の欧米の自己実現思想が、教育やメディアを通じて入ってきた影響です。

逆に、保守的・伝統的な側面とも言える部分:

  • 「自分の店を持つ」「一国一城の主になる」というのは、江戸時代からの職人の独立思想で、むしろ日本の伝統的な価値観でもある
  • 工場で雇われるより、自分の腕一本で生きるというのは、リベラルというより「自営・自立」の考え方
  • 地方では「公務員か工場か」という安定志向こそが保守的で、ラーメン屋はむしろ反抗的な選択

実は一番大きいのは「学校とメディアが工場の現実を教えない」こと

  • 学校のキャリア教育で、トヨタの工場やデンソーの技能職の年収や福利厚生、世界に誇る技能の話はほとんど出てきません。
  • メディアも、工場の最新鋭ロボットや、年収600万の技能職の話より、月収20万でもキラキラしたカフェの方が絵になります。

結果として、子どもたちは

工場 = 賃金は知らないが、ダサい、キツい
カフェ = 賃金は知らないが、オシャレ、自由

というイメージだけで選んでしまう。

賃金で冷静に比べれば工場の方が高いのに、イメージで損をしているのが日本の製造業の現状です。

これはリベラル・保守というより、「労働の物語の作り方」の問題と言った方が正確かもしれません。

なぜ日本では法人税を上げろ、消費税を下げろという議論になりやすいか??

これは日本特有の現象で、世界では逆(法人税を下げて消費税を上げる)が主流なのに、なぜ日本だけ逆の議論になりやすいのか、理由は4つあります。

矢印で整理すると

1. 見え方の問題

法人税:払ってるのは「会社」で、自分は払ってる気がしない
 ↓「大企業から取れ」というと正義に見える
 → 有権者の9割は会社員なので、自分には関係ない税金に思える

消費税:レシートに毎回10%と書かれる、自分が払ってるのが丸見え
 ↓「自分の財布から取られてる」という痛みが強い
 →「下げろ」というと自分の得に直結して聞こえる

2. 誰が得をするかの錯覚

法人税上げろ
 → 本当は → 企業の利益が減る → 給料・ボーナス・投資が減る → 結局働く人の負担
 でも見た目上は → 会社が払うから自分は得

消費税下げろ
 → 本当は → 年収1000万の人も100万の人も同じ10%下がる → 高所得者ほど金額的には得
 でも見た目上は → 貧しい人ほど助かる税に見える

3. 政治の仕組み

有権者:1億人、全員が消費者
株主・経営者:数百万人

「法人税上げて消費税下げます」と言う
 → 1億人にウケる、数百万人には嫌われる
 → 選挙では圧倒的に有利

逆に「法人税下げて消費税上げます」と言う
 → 経済学的には工場が戻ってきて長期的には雇用が増えるが
 → 短期的には1億人に嫌われる
 → 誰も言いたがらない

4. 歴史と教育

日本:1989年まで消費税がなかった
 →「消費税は後から追加された余計な税」という記憶
 →「昔は消費税なしでもやれたのだから、法人税で賄えばいい」という発想になりやすい

欧米:消費税(付加価値税)が20%前後が当たり前で100年近い歴史
 →「消費税は社会を支える基礎の税、法人税は高くすると逃げる税」という共通認識がある

なぜ世界は逆をやるのか?

世界ではこう考えられています。

法人税 = 逃げる税(税率を上げると、トヨタのアルゼンチン投資のように、30年保証してくれる国に工場が逃げる)
消費税 = 逃げない税(日本で買い物する限り、外国に逃げられない)

→ だから
逃げる税(法人税)は下げて工場を呼び込み
逃げない税(消費税)で福祉を支える

これが1990年以降の世界標準
 
日本本では、この「逃げる・逃げない」という発想が、学校でもメディアでもあまり教えられないため、

目の前のレシートの10%(消費税)は痛いが、見えない工場の流出(法人税)は痛みを感じない

という心理になり、「法人税上げろ、消費税下げろ」が言いやすく、聞こえも良い議論になりやすいんです。

これはリベラル・保守というより、**「見える痛みと見えない痛みの差」と「選挙の数」**の問題だと言えます。

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