2026年9月28日月曜日

賃金は上がらないのに不動産価格と家賃が上がるのはなぜ?大丈夫??

 

賃金は上がらないのに不動産価格と家賃が上がるのはなぜ?大丈夫??

大丈夫じゃないです。これが今、日本で一番やばいズレで、世界中で起きている「家賃クライシス」と同じものです。

賃金と家賃は、本来は一緒に動くはずなんです。でも今はエンジンが2つに分かれています。

なぜ賃金は上がらないのに、家と家賃だけ上がるのか

理由は4つあります。全部、あなたの給料とは関係ないところで決まっています。

1. 家を作るコスト自体が爆上がりしている
木材、鉄、セメント、人件費、全部上がっています。2020年と比べるとマンションを1棟建てるコストは3割増し。だから不動産屋は「高く売らないと赤字」なんです。これはあなたの給料が上がらなくても起きます。

2. お金が「家」に集まっている
日銀が長く金利をゼロにしてきたので、企業やお金持ちは「銀行に預けても増えないなら、マンションを買っておこう」となった。特に東京・大阪・福岡は外国人投資家から見ても「まだ安い」ので、投資マネーが入って価格を押し上げています。住むためじゃなく、投資商品として買われている。

3. 観光が家賃を直接上げている
あなたが言っていた観光業の増加と直結します。

  • 家主が「月15万で日本人に貸すより、民泊で1泊2万×20日=40万の方が儲かる」と気づいた
  • 飲食店やホテルで働く外国人スタッフが急増して、彼らが住む安いアパートの需要が爆発
  • 結果、普通の人が住むアパートが減って、家賃が上がる

京都や大阪の中心部でこれがもう起きています。

4. 家賃は「上がりやすく下がりにくい」
物価が上がると大家はすぐに家賃を上げます。でも給料が上がらないと、大家は「下げてまで貸す理由がない」ので下がりません。一度上がった家賃は固定されます。

これを放置するとどうなるか

昔は「家賃は手取りの3分の1」と言われましたが、今東京では手取りの4割〜5割が家賃という人が増えています。

  • 手取り20万 → 家賃8万〜10万 → 残り10万で生活
  • 貯金ができない → 子供を作れない、独立できない → 少子化がさらに進む
  • 店も家賃が払えない → 個人の飲食店が潰れて、チェーン店と高級店だけが残る

これは日本だけじゃなく、バンクーバー、ロンドン、ソウルも同じ道を通りました。どこも「賃金が上がらないのに家だけ上がる」→「若者が住めなくなる」→社会が不安定になる、という流れです。

じゃあどうすればいいのか

国レベルでは金利を上げたり、空き家を活用したり、民泊を規制したりするしかないのですが、個人レベルでは:

  1. 給料が上がる場所に住む:家賃が高い場所は、実は給料も高い仕事が集まっています。地方で月給20万・家賃5万より、東京で月給30万・家賃9万の方が残るお金が多い場合もあります。
  2. 「住む」にお金を払いすぎない:これからは持ち家が必ずしも得ではありません。会社の近くにこだわらず、少し離れて家賃を3割下げるだけで、年間50万貯金額が変わります。

真っ暗闇か?という前の質問に戻ると、この「家賃と給料の乖離」を止められないと、観光で稼いでも、その稼ぎは家賃と不動産投資に吸い取られて、働く人の手元には残らない。それが今一番危ないところです。

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