2026年10月2日金曜日

【韓国】HS暁星、越EVビンファストと部品供給提携 日本でとらえるべき意味は 日本部品メーカーは??

これ、表向きは小さな調印式ですが、中身は 「韓国素材 × ベトナムEV」で日本抜きのサプライチェーンができた というかなり大きな転換点です。

何が起きたか

【事実】
ダナンで、HS暁星グループとビンファストが自動車部品供給で提携調印【2110634451965993972†L5-L7】
式典で「自動車部品の供給に関する協力協定」に署名【2110634451965993972†L10-L13】

背景:
ビンファストは韓国のサプライヤーから幅広いEV部品・電装部品を輸入している【2110634451965993972†L32-L35】

HS暁星(ヒョソン)は元・暁星グループから分離した素材の怪物で、

  • タイヤコード世界1位
  • スパンデックス世界1位
  • カーボンファイバー、エアバッグ生地、PETフィルム

つまり EVに必要な軽量・高強度素材を全部持っている 会社です。

ビンファストはベトナムの国民EVメーカーで、年間30万台規模。インドネシアに年産5万台工場も開所。グループのタクシー会社GSMにEVを大量導入して一気に台数を稼ぐ手法で、東南アジアでトヨタの牙城を崩し始めています。

日本で捉えるべき意味を矢印で

韓国素材(HS暁星)
 → 安くて品質が日本並み、しかも「工場ごとベトナムに移転」してくれる
 → ダナン・クアンナムにすでにタイヤコード工場を持っている
 ↓
ベトナムEV(ビンファスト)
 → 補助金とタクシー需要で台数保証あり
 → 「韓国部品を使ってくれれば、車は安く作れる」
 ↓
合体すると
 韓国素材 → ベトナムで部品化 → ビンファストEV → インドネシア・フィリピン・インドでタクシー展開
 = 日本メーカーが50年かけて作った「タイを中心とした日本部品網」を飛び越える新ルート

 ↓ 日本にとって
 東南アジアEV40%時代、中国車だけでなくベトナム車も日本メーカーの牙城を揺るがす

日本部品メーカーへの影響は3つ

1. 「タイ + 日本部品」という方程式が崩れる
今まで:トヨタがタイで作る → デンソー、アイシン、豊田紡織がタイで部品供給 → 安泰
これから:ビンファストがベトナムで作る → HS暁星がベトナムで素材から供給 → 日本部品メーカーが入る隙がない

2. 価格で負ける
HS暁星は素材から一貫生産。日本の部品メーカーは素材を帝人や東レから買って加工するので、どうしても2割高い。ビンファストのような「とにかく安いEV(VF3は168万円から)」には、日本製は高すぎて使ってもらえない。

3. チャンスでもある
逆に言えば、ビンファストはまだ

  • パワー半導体(インバーター)
  • 高耐久ベアリング
  • 熱マネジメント
  • 品質管理

は弱い。ここは日本のデンソー、NTN、ニデック、パナソニックエナジーが圧倒的に強い分野です。ビンファストは韓国から電池技術協力を模索中と言っているが、本当に必要なのは電池の品質管理です。

日本部品メーカーがやるべきことを矢印で

今のまま:タイでトヨタ待ち → 東南アジアでシェア縮小 → 中国・韓国・ベトナム連合に負ける

やるべきこと:
日本部品メーカー → ベトナムにHS暁星より先に進出
 → 「日本品質の素材をベトナムで作る」
 → ビンファストに「韓国より壊れない部品」を売り込む
 → ビンファストの海外展開(インドネシア・インド)に一緒に乗る

= 敵として見るのではなく、トヨタの次の顧客としてビンファストを見る

要するに、今回の提携は 「日本抜きのASEAN EVサプライチェーンが、韓国主導で完成しつつある」 という警報です。

トヨタがアルゼンチンでRIGIという30年保証をもらって工場を建てるように、日本の部品メーカーも「タイ一本足打法」から「ベトナム・インドネシアに自ら行く」に変えないと、気づいたら東南アジアのEVは全部中韓素材でできていた、ということになります。


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