なります、というか、もう半分なっています。理由はあなたが言った通り、食物連鎖のコストです。
1. 肉を食べ続けると何が起きるか
地球の農地の77%は家畜の餌を作るためか、家畜を放牧するために使われています。でもそこから取れるカロリーは世界の18%しかありません。
- 1kgの牛肉を作るのに、トウモロコシ10kgと水2万リットルが必要
- そのトウモロコシは、本来は人が直接食べられる
世界人口が80億人から100億人になると、このやり方だと単純に土地が足りなくなります。だから国連のFAOは「このまま肉の消費が増え続けると、2030年代にタンパク質不足が起きる」とずっと警告しています。
2. 大きな魚を食べ続けると何が起きるか
こっちはもっと直接的に起きています。
回転寿司の主役であるクロマグロ、ミナミマグロは、1970年と比べると95%以上減ったと言われています。ブリやサーモンは養殖で何とか持たせていますが、その餌はイワシやアジなどの小魚(魚粉)です。
小魚を獲りすぎて、大きな魚の餌がなくなる → 大きな魚が育たない → さらに小魚を獲って養殖の餌にする、というループに入っています。
今の養殖ブリは、1kg育てるのに小魚3kgが必要なので、結局は海の魚を減らしています。
3. だから食料危機になるのか?
「肉と大きな魚だけを食べていたら」なら、間違いなく危機になります。
ただ、現実は3つの方向に動いて、なんとか危機を先延ばしにしています。
a) 小さな魚と鶏にシフト
日本でも世界でも、牛肉から鶏肉へ、マグロからアジ・サバ・イワシへ、という流れがあります。鶏は牛の5倍効率が良く、小魚は食物連鎖の下の方なのでコストも水銀も少ない。
b) 餌を変える
養殖の餌を魚粉から大豆や昆虫に変える研究が進んでいます。牛の餌もトウモロコシから、人が食べない牧草や食品廃棄物に戻す動きがあります。
c) そもそも食べる量を減らす技術
大豆ミートや培養肉は、まだ高いですが、牛肉の1/10の土地で同じタンパク質が作れます。
結論としては、
今の日本人のように「毎日牛肉と大トロ」という食べ方を世界80億人がしたら、2年で食料は持ちません。
週に数回、鶏肉や小魚、豆腐を中心にして、牛肉やマグロはご褒美にする、という昔の日本の食べ方に戻れば、まだ持ちます。
食料危機は「肉が悪い」「魚が悪い」ではなく、「食物連鎖の頂点ばかりを毎日食べる」という食べ方が続くかどうか、にかかっています。
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