あのような日本すごいとかトヨタすごいになる人はどんな人なんでしょうか?
大きく分けると4タイプいます。悪い人たちではなく、それぞれ合理的な理由があって「すごい」と言っています。
1. 作った当事者:町工場の人たち
トヨタのHVの部品を作っている、本当にすごい人たちです。
- 愛知、静岡、群馬の鋳造、プレス、樹脂成形の職人
- 1mmの100分の1の精度で部品を削る人
- 20年間、不良品0.01%を維持してきた人
彼らにとって「トヨタすごい」は自慢ではなく「自分たちの人生の肯定」です。息子に「お父さんの作った部品が世界で走ってる」と言える。これは尊いことです。
2. 置いていかれたと感じている人たち
これが一番多い層です。
- 40代〜60代、バブル崩壊後に就職して給料が上がらなかった
- ITや金融はよく分からない、英語も苦手
- でも車やモノづくりなら分かる
「GAFAMはすごい、NVIDIAはすごい」と毎日聞かされても、自分には関係ない。でも「トヨタは世界一」と言われると、自分もまだ世界と戦えている気がする。
心理学でいう「代理的自尊心」です。自分が直接すごくなくても、所属する国や会社がすごければ安心できる。サッカー日本代表を応援するのと同じ心理です。
3. メディアを作る側の都合
テレビやYouTubeが「日本すごい」を流すのは、数字が取れるからです。
- 「日本はEVで負けました」→ 再生数 1万回、コメント欄は暗くなる
- 「やっぱりトヨタが正しかった!世界が絶賛!」→ 再生数 100万回、みんな気持ちいい
特に50代以上の視聴者が多い地上波や保守系YouTubeでは、「日本すごい」は鉄板ネタです。叩くと炎上しますが、褒めるとみんな喜ぶので、そちらに寄っていきます。
4. 本当に冷静に数字を見ている人たち
少数ですが、こういう人もいます。
- エンジンの熱効率、eCVTの特許、原価率を全部計算した上で「これは10年は抜かれない」と言うエンジニア
- テスラもBYDも分解して「HVの方がトータルCO2が少ない地域もある」とデータで言う研究者
この人たちは「日本すごい」とは言いません。「THSの遊星歯車の使い方がうまい」「5代目のインバータは損失が15%減った」と、もっと地味な言い方をします。
まとめると
「すごい」と大声で言う人ほど、2番と3番が多いです。
不安だからすごいと言いたい、数字が欲しいからすごいと言う。1番の本当にすごい職人は、逆に「まだまだです」と言います。
これは日本に限らず、どの国でも同じです。アメリカでも「テスラすごい、スペースXすごい」と大声で言うのは、NASAでロケットを作っているエンジニアではなく、株を持っている人たちです。
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