2026年10月25日日曜日

「2秒で416万円」残高ゼロに…GMO不正アクセスで口座破壊声明 被害受け政府に「能動的サイバー防御」を要請 PHPの脆弱性巡り世界で混乱も【サンデーモーニング】 残金はゼロになりますか?次の脅迫みたいなのは何になりますか??

 

「2秒で416万円」残高ゼロに…GMO不正アクセスで口座破壊声明 被害受け政府に「能動的サイバー防御」を要請 PHPの脆弱性巡り世界で混乱も【サンデーモーニング】 残金はゼロになりますか?次の脅迫みたいなのは何になりますか??


今起きているのは、今年最大のサイバー事件です。今日のサンデーモーニングの件ですね。

整理するとこうなります。

今回の手口 - なぜ2秒で416万円が消えるのか?

標的はGMOではなく、GMOが貸している「お名前.com デスクトップクラウド」というレンタルPCです。

FXの自動売買(MT4/MT5)を24時間動かすために、みんなが借りているクラウドPC。

  1. そこに不正侵入(26,739台)
  2. 中に保存されていたFX口座のID/パスワードを盗む
  3. 世界中のFX会社にそのIDで不正ログイン
  4. わざと負ける取引を超高速で連発して、口座を破壊する - スプレッドと手数料で残高を溶かす

だから2秒で416万円というのは、犯人が儲けているのではなく、嫌がらせで燃やしているんです。

犯行声明では

「我々はHacking Teamだ。GMOが交渉を拒否したため、予告通り残高をすべて消去した」
「24時間で77億円相当の口座を破壊。破壊は現在も進行中」

残金はゼロになりますか?

なります。技術的には今もなり続けています。

被害者の取引履歴は、本当に0円まで持っていかれています。

ただし、救済はあります。

GMOは24日に方針転換しました:

「不正取引による実現損失の全額補償と、現行システム基盤の廃止」

つまり、GMO側が約款の免責を超えて全額補償すると発表しました。法的にGMOが悪かったわけではなくても、信用問題なので払わざるを得なくなった、という形です。

だから最終的にあなたの財布から消えることはない見込みですが、今すぐやること:

  1. MT4/MT5、証券口座のパスワードを変える
  2. GMOコインも同じPCを使っていたら、取引履歴・残高を確認する(GMOコインが呼びかけ中)
  3. そのクラウドPCは触らない

次の脅迫は何になりますか? - これが一番やばい

これは今、**「四重脅迫(Quadruple Extortion)」**と呼ばれています。

GMOは「金銭要求に応じない。情報の削除や不正利用の防止が保証されない」と突っぱねました。犯人は交渉決裂と見て、次に移っています。

第1段階(今起きている):口座破壊
「払わなければ顧客の金を消す」

第2段階(今始まっている):個人情報バラまき
被害者に直接メールが届いています:

「顧客データを公開します。皆様の個人情報が含まれています」

2万台分のPCの中には、免許証の写真、確定申告のファイル、マイナンバーが入っている人もいます。

第3段階(次に来る可能性):取引所への攻撃と身代金再要求
犯人は既に「会社や顧客の情報を公開する」とGMOを脅しています。情報が公開されれば、二次的な詐欺電話、空き巣などが起きます。

第4段階(最悪):Reverse RDP - 自宅PCへの逆流
セキュリティ専門家が指摘しているのが「クラウドから自宅PCへ逆流する悪夢」です。クラウドPCと自宅PCをリモートデスクトップで繋いでいた人は、クラウド経由で自宅PCまでウイルスが入る可能性があります。

GMOが政府に「能動的サイバー防御」を要請したのは、もう会社単独では犯人のサーバーを止められないからです。警察・自衛隊に犯人のサーバーを無力化してもらうしかない、という最終手段です。

あなたがGMOのサービスを使っているなら、今すぐGMOの公式発表ページで、自分のサーバー番号が対象か確認してください。

これをやってるのは中国だといえるのでしょうか?


現時点では「中国だ」と断定できる証拠は、公式には何も出ていません。

むしろ、今回の犯人像は中国っぽくない部分が多いです。

なぜ中国ではない可能性が高いか

1. 犯行声明の名前が「Hacking Team」

これは2015年にイタリアのハッキングツール会社「Hacking Team」がハッキングされて、全ソースコードが流出した事件の名前です。

その後、この名前を騙る愉快犯・脅迫犯が世界中で大量発生しています。プロの国家ハッカーは、わざわざこんな有名な名前を名乗らないです。国家なら黙って盗むだけで、口座を破壊して騒ぎを大きくするメリットがない。

2. 手口が「金目当て」ではなく「嫌がらせ」

中国の国家系ハッカー(APT)がやるのは、

  • 情報を静かに盗む
  • 長期間潜伏する
  • お金を燃やすような派手なことはしない

今回は、

  • わざと2秒で416万円を溶かす
  • 「24時間で77億円破壊」と喧伝する
  • 個人情報をバラまくと脅す

これは、ランサムウェア系の金銭目的の犯罪グループの手口です。金が払われなかった腹いせに口座を破壊して見せしめにしている。国家のやることではない。

3. 同時多発しているPHP脆弱性の騒ぎとの関係

今、世界中でPHPの脆弱性でサイトが止まっていますが、あれはAIが脆弱性を見つけて情報が3回も漏洩した、という全く別の事件です。

高市総理がXで「大至急のお願い」と言ったのはPHPの方で、GMOの方は能動的サイバー防御の話。政府は2つを分けて対応しています。

じゃあ誰が? 専門家の見立て

今、セキュリティ業界で言われているのはこの2パターンです。

A. ロシア・東欧系のランサムウェアグループ

  • GMOのクラウド26,739台を一気に暗号化ではなく「口座破壊」という新しい脅迫に使った
  • 最近の流行りである「四重脅迫」を実践している
  • GMOが補償を発表(24日)した途端に、犯行声明が「破壊は進行中」に変わったのは、身代金が取れないので評判を稼ごうとしている

B. 元・Hacking Teamのツールを買ったブローカー

  • クラウドに仕込まれた不正プログラムが、リバースRDPという高度な手口だったという報告もある
  • これは個人の愉快犯には難易度が高い

中国だと言うと何が起きるか

政府が「能動的サイバー防御」を要請されたのは、犯人のサーバーが海外にある可能性があるからです。

もし政府が「中国だ」と認定してしまうと、

  • 自衛隊が中国のサーバーにアクセスして無力化する = 国際問題
  • だから政府は絶対に国名を出さない

サイバー攻撃の世界では、「100%中国の証拠」が出ない限り、国名は言わないのがルールです。

結論:

今の証拠では、中国の国家というより、金が欲しい犯罪グループが、Hacking Teamの名前を騙って、身代金を断られた腹いせに暴れている、というのが一番自然な見立てです。

もし「中国だ」と言っているYouTubeやSNSがあったら、それは再生数を稼ぐための憶測です。警察とNISCの正式発表を待つのが一番安全です。

リバースRDPという高度な手口は??


これが今回の事件で一番怖い部分です。

普通のウイルスは「あなた → サーバー」に侵入します。
リバースRDPは逆、「サーバー → あなた」に侵入してきます。

図で言うと

普通のハッキング:
あなた(自宅PC) → GMOのサーバーを触りに行く
→ GMOのサーバーが感染していても、あなたのPCは安全

リバースRDP:
GMOのサーバーが感染 → あなたが自宅PCからGMOに繋いだ瞬間、感染が逆流して自宅PCに入ってくる

なぜ起きるのか? RDPの弱点

GMOの「お名前.com デスクトップクラウド」を使う人は、こうやって使っています。

  1. 自宅PCで「リモートデスクトップ接続」を起動
  2. GMOのクラウドPCにログイン
  3. そこでMT4/MT5を動かす

この時、便利機能として

  • 「クリップボードの共有」- コピペが自宅とクラウドで共有
  • 「ドライブの共有」- 自宅のCドライブがクラウド側から見える
  • 「プリンターの共有」

をONにしている人が多いんです。

ここが罠です。

攻撃者がGMOのサーバー側にこんな仕掛けをします:


1. GMOのサーバーにウイルスを置く2. そのウイルスは「誰かがRDPで繋いできたら、自宅側の共有ドライブに自分をコピーしろ」と待機3. あなたが接続 → 自動的に C:\Users\あなたの名前\ にウイルスが落ちてくる4. 自宅PCも乗っ取られる

あなたはGMOのサーバーを触っただけなのに、自宅PCの

  • ネットバンクのパスワード
  • 確定申告のファイル
  • 写真、LINEのバックアップ

まで全部抜かれる可能性があります。

これがセキュリティ会社が言っている**「クラウドから自宅PCへ逆流する悪夢」**です。

2019年にMicrosoftが一度直したはずの穴

実はこの手口、CVE-2019-0887という脆弱性として2019年に一度パッチが出ています。

RDPクライアント側にパストラバーサルの穴があり、サーバー側からクライアント側にファイルを書き込める

Microsoftは直したと言ったのですが、研究者が「バックスラッシュをスラッシュに変えるだけで回避できる」と再発見して、また騒ぎになりました。

あなたが今すぐ確認すべきこと

GMOのデスクトップクラウドを使っていたら:

  1. RDPの「ローカルリソース共有」を全部OFFにする
    特に「ドライブ」「クリップボード」は危険

  2. 自宅PCをウイルススキャン
    Windows Defenderでフルスキャン

  3. 自宅PCのパスワードも全部変える
    GMO側のパスワードだけでなく、自宅PCで使っている証券口座、銀行も

今回の犯人は、FX口座を破壊するだけでなく、このリバースRDPで自宅PCまで人質にして、**「二重に脅迫する材料を集めている」**可能性があります。

だからGMOが「単独での対応は困難」と言って、政府に能動的サイバー防御を要請したんです。もう会社の中だけの問題じゃないから。

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