2026年9月18日金曜日

ラーメン屋が増え続ける日本のような状況では、 商店街のとなりもとなりもラーメン屋というのがありますが

 

ラーメン屋が増え続ける日本のような状況では、 商店街のとなりもとなりもラーメン屋というのがありますが

そうです。これは経済学的にはかなり面白い現象です。
**「人口も所得もそれほど増えていないのに、同じ地域にラーメン屋がどんどん増える」**ことは実際に起こります。

例えば商店街に1000人の潜在的な顧客がいて、外食に使えるお金が月300万円しかないとします。

昔

ラーメン屋 A 150万円
定食屋    80万円
そば屋    40万円
その他    30万円
────────────────
合計     300万円

ここにラーメン屋B、C、Dが開店すると、

ラーメン屋 A 80万円
ラーメン屋 B 70万円
ラーメン屋 C 50万円
ラーメン屋 D 30万円
その他    70万円
────────────────
合計     300万円

のように、ラーメン業界の中で客を奪い合うことになります。

つまり、

ラーメン屋が4軒になったから、ラーメン消費が4倍になるわけではない。

ここがポイントです。

それでもなぜ店が増えるのか?

主な理由は、「既存店の売上が十分に利益になる」と新規参入者が判断するからです。

そして新規店が入ると、

競争 → 値下げ・品質向上・営業時間延長 → 客が増える

ということもあります。

さらに「ラーメン」という同じカテゴリーでも、

  • 家系
  • 二郎系
  • 醤油
  • 味噌
  • 塩
  • 豚骨
  • 鶏白湯
  • つけ麺
  • あっさり系
  • 高級ラーメン

など、商品を差別化できます。

そのため、隣同士でも客層が完全には同じではありません。


そして「隣も隣もラーメン屋」のもう一つの理由

実はこれは集積という現象もあります。

例えば、

ラーメン屋
   ↓
「この辺はラーメン店が多い」
   ↓
ラーメンを食べたい人が来る
   ↓
人通りが増える
   ↓
別のラーメン屋も出店

という循環が起きます。

「ラーメン屋がある場所だから、ラーメンを食べたい人が来る」という逆方向の効果もあるんです。


ただし、ここに人口減少が加わると厳しくなる

例えば人口が、

100万人 → 90万人

になったのに、

ラーメン屋 1,000軒 → 1,300軒

になったとします。

1店舗あたりの潜在的な客数は単純計算では、

100万人 ÷ 1,000軒 = 1,000人

から

90万人 ÷ 1,300軒 ≒ 692人

まで減っています。

つまり、

市場そのものが縮小しているのに、店の数は増えている

という状態です。

この場合、当然ながら廃業する店も増えやすくなります。

そして面白いのは、これが必ずしも「日本人がラーメンを食べなくなった」という意味ではないことです。

店が増えすぎて1店舗あたりの客数が減っているだけ

ということもあります。


なので、最初の「デブになったほうがいい」という話につながります

ラーメン屋の経営者からすると、

「隣にもラーメン屋、その隣にもラーメン屋」

という状態では、単純に人口が増えない限り、客を奪い合うだけになりやすい。

そこで、

客数を増やす

だけでなく、

客単価を上げる・回転率を上げる・観光客を呼ぶ・地域外から売上を持ってくる

ことが重要になります。

だから経済全体で見ると、

「みんながもっと食べればいい」ではなく、「新しい需要をどう作るか」が問題

なんですね。

そしてこれは、日本の人口減少・少子高齢化と「店が多すぎる問題」の関係を考えると非常に重要なポイントです。

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