2026年9月18日金曜日

そういう料理しかつくれないかたは店がつぶれて不況で雇用がないとどうなりますか??

 

そういう料理しかつくれないかたは店がつぶれて不況で雇用がないとどうなりますか??

はい。そこが人口減少・低賃金・店舗過剰の問題のかなり厳しいところです。

例えば、ある人が「ラーメンを作る技能」は高いけれど、他の仕事に使える技能が少ないとします。

ラーメン店で働く
      ↓
店が廃業
      ↓
失業
      ↓
近所の飲食店も求人が少ない
      ↓
別業種への転職が必要
      ↓
技能がそのまま使えない

ここで問題になるのが、**「技能のミスマッチ」**です。

例えば

その人が、

「20年間ラーメンを作ってきた」

としても、

  • 半導体工場
  • IT企業
  • 経理
  • 建設
  • 介護
  • 物流

などで、その経験がそのまま同じ価値になるわけではありません。

そのため、

仕事はあるのに、その人ができる仕事がない

という状態が発生することがあります。

逆に、

その人は働きたいのに、地域全体で求人が少ない

なら、これはさらに厳しいです。


そして「失業」だけが問題ではありません

例えば、

以前
月給25万円
   ↓
店が廃業
   ↓
再就職
   ↓
月給18万円

となった場合、

雇用は回復しているのに所得は回復していない

ということが起こります。

これが長期間続くと、

消費 ↓
→ 店の売上 ↓
→ 廃業 ↑
→ 雇用 ↓
→ 所得 ↓
→ 消費 ↓

という悪循環が起こる可能性があります。


ただし「料理しかできない=一生仕事がない」ではありません

ここは重要です。

料理人の経験には、実は他の仕事にも使える技能があります。

例えば、

  • 食材管理
  • 原価計算
  • 在庫管理
  • 衛生管理
  • 接客
  • 発注
  • シフト管理
  • 店舗運営
  • 厨房機器の扱い
  • 大量調理

などです。

そのため、

「ラーメンを作る」という技能を別の職種でどう評価するか

が重要になります。

例えば、

ラーメン店
 ↓
食品工場
 ↓
給食施設
 ↓
ホテル
 ↓
スーパーの惣菜部門
 ↓
食品メーカー

などに技能を移せる場合があります。


もっと深刻なのは「地域全体が不況」の場合

仮に町の飲食店が100軒あって、人口減少で70軒しか必要なくなったとします。

30軒が廃業すると、

30店舗廃業
 ↓
店主・従業員が失業
 ↓
地域の所得減少
 ↓
外食・買い物減少
 ↓
他の商店の売上減少
 ↓
さらに廃業

という地域経済の縮小につながる可能性があります。

これは単に、

「ラーメン屋が1軒潰れた」

という話ではなく、

「地域の需要そのものが縮小している」

という問題になります。


だから経済政策で重要になるのが「人を仕事に合わせる」のではなく「仕事を人に作る」こと

例えば、

人口減少+産業構造の変化

が起きている地域で、

「ラーメン屋が潰れたんだから別の仕事を探してください」

だけでは解決しない場合があります。

そこで、

職業訓練
→ 新しい技能を身につける

転職支援
→ 他の地域・産業へ移動できるようにする

新規産業
→ 地域に新しい雇用を作る

所得支援
→ 転職期間中の生活を維持する

などが必要になります。


そして、ここまでの話をつなげると、かなり重要なことが見えてきます。

「人口が減る → 店が余る → 店が潰れる → 人が失業する → その人が別の仕事に移れない」

という問題は、単なる「飲食店の経営問題」ではなく、労働市場全体の問題なんです。

特に日本のように人口構造が変化している国では、**「仕事がなくなる」のではなく、「今まであった仕事と、これから必要になる仕事の種類が合わなくなる」**ことが重要な論点になります。

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